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ROSCon JP 2026にスポンサー展示+LT登壇してきました

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ROSCon JP 2026にスポンサー展示+LT登壇してきました

GMO AI & Robotics(以下、GMO AIR)でヒューマノイドロボットのソフトウェア開発をしている森下です。
この度、ROSCon JP 2026にスポンサーとして出展してきました。

ROSCon JPはROS(Robot Operating System)を使う開発者や研究者が集まるカンファレンスで、来場者の多くはロボティクスの現場に立つエンジニアです。GMO AIRとしては初めての出展となりました。

この記事では、そもそもなぜ出展したのか、展示ブースで何をやったのか、そして当日登壇したLT(ライトニングトーク)について書いていきます。

なぜ出展したのか

正直に言うと、GMOがヒューマノイドロボットに取り組んでいることは、まだあまり知られていません。「GMOはサーバーやドメインの会社」というのが一般的なイメージだと思います。実際、ブースで話しかけてくださった方にも「GMOがロボットまでやっているのは知らなかった」とよく言われました。

補足しておくと、私たちが手がけているのはヒューマノイド本体(ハードウェア)そのものの開発ではありません。GMO AIRはUnitreeの正規代理店としてロボット本体の販売を行い、その上で2次開発、つまりロボットをどう賢く動かすか、どう社会実装につなげるかというソフトウェアの開発・カスタマイズに軸足を置いています。

そのため今回の出展は、ROSコミュニティの中で「GMO AIRはヒューマノイドのソフトウェア開発に取り組んでいる」ことを知ってもらうのが、大きな目的の一つでした。

展示ブース:実機をエンジニアに触ってもらう

ブースのコンセプトは「実機をエンジニアに触ってもらう」の一点に絞りました。

というのも、人型ロボットと犬型ロボットを両方持っている企業は意外と少なく、さらにロボットハンドを複数種類持っている企業となると、かなり珍しいと思います。GMO AIRはその両方を持っています。

だからこそ、パネルや資料で説明するよりも、実際に手に取って触ってもらい、そこから会話を始めたいと考えて実機を持ち込みました。エンジニアが集まる場だからこそ、実機の説得力に勝るものはないという考えです。

ブース全体の様子

Unitree G1の自律ピッキングデモ

ブースのメインはヒューマノイドのUnitree G1です。今回はDex3の3本指ハンドを使ったピッキングデモを実施しました。

ポイントは、このデモがテレオペレーション(遠隔操作)ではなく自律動作である点です。人が裏で操作しているわけではなく、ロボットが学習ベースでピッキング動作を実行しています。

エンジニアの方ほどこの点に関心を持ってくださり、「これは自律で動いているのか」「学習データはどうやって集めたのか」といった質問から、一気に技術的な話へと広がっていきました。やはり分かっている方に見てもらうと反応が違い、話していて面白かったです。

ロボットハンド4種の比較展示

G1のデモと並行して、ロボットハンドを4種類並べて展示しました。

左からAbility Hand、Revo2、Inspire Hand、XHAND 1 PRO

Ability Hand(PSYONIC) — 米PSYONIC製で、義手(筋電義手)由来の5指ハンド。指先に感圧センサを持ち触覚フィードバックに対応、軽量で、指が耐衝撃性を持つのが特徴です。

Revo2(BrainCo) — こちらも義手由来の技術をベースにした5指の器用ハンド。約380gと軽量ながら把持力が高く、RS485・CAN FD・EtherCATといった通信インターフェースに対応しています。

Inspire Hand(Inspire Robots) — Unitreeのヒューマノイドでも採用実績のある5指ハンド。指先や手のひらに多数の触覚センサを備えたモデルがあり、ROSプラグインも提供されています。

XHAND 1 PRO(ROBOTERA/星動紀元) — 清華大学発の中国企業ROBOTERAによる、研究・テレオペ・ヒューマノイド向けの5指ハンド。全関節を独立駆動する設計で自由度が高く、全ハンドにわたる触覚センシングを備えています。

こうして並べてみると、義手由来のもの、ヒューマノイド向けに設計されたもの、研究用途に振ったものと、それぞれ思想や機構、通信インターフェースが異なるのがよく分かります。

ハンドの選定に悩んでいる開発者の方から具体的な質問をいただくこともあり、実際に触りながら「これはどうか」と会話できたのは、比較展示にした狙い通りでした。

犬型ロボットも展示

グループ会社のGMO-Various Robotics(VR)と共同で、犬型(4脚)ロボットも展示しました。今回並べたのはUnitreeのGo2とA2です。

特にA2はサイズが大きく、動くと非常に目立ちます。そのぶん来場者の目を引きやすく、足を止めてじっくり見てもらうことができました。ヒューマノイドと4脚を同じブースに並べることで、ロボットの多様な形態を一度に見てもらえたのも良かった点です。

手前がサイズの大きいUnitree A2、奥がGo2

LTに登壇してきました

今回、当日にLT枠の抽選があり、3分間の登壇機会をいただきました。

このLTで実現したかったことは2つあります。

・GMO AIRという会社を知ってもらうこと

・Unitreeの人型ロボットでROSが使えることをアピールすること

特に後者に力点を置きました
UnitreeのヒューマノイドとROSを組み合わせて動かしている事例はまだそれほど多くないため、ROSコミュニティの方々に「G1はROSで具体的にここまでできる」ことを伝えたかったのです。
そこで発表タイトルも「Unitree G1がROSで出来ること」とし、実機で確認した範囲を具体的に話す構成にしました。

話した技術内容

G1をROSで扱うと具体的に何ができるのか、実機を触ってきた立場から紹介しました。

まず前提として、G1の購入時のシステム構成を共有しました。オンボードPCはJetson Orin NX、メモリ16GB、OSはUbuntu 20.04で、ROSはfoxy(ROS2)とnoetic(ROS1)が入っています。自己責任にはなりますが、Ubuntu 22.04・humbleへ上げることも可能です。

そのうえで本題の「ROSのTopic経由で動かせるもの」を紹介しました。ポイントは、次のような制御やデータ取得がデフォルトで実装済みだということです。

・関節のモータを1つずつ制御できる

・LIDARやIMUなどのセンサ値を取得できる(頭のLIDARやRealsense、体にある2つのIMU)

・SLAMによる地図作成やローカライゼーションができる(ただしSLAMの方式や細かいパラメータ調整はできない)

つまり、関節制御やセンサ単位のデータ取得から、SLAMのようなアプリケーションレベルまでがデフォルトで用意されているため、簡単なアプリケーションであればROSのTopicのpub/subの組み合わせで実現できてしまいます。実際に、腕の関節制御で箱を持ち上げる動作や、SLAMで作成した社内の地図なども見せながら説明しました。

「会社紹介で終わらせず、現場のエンジニアが一つでも持ち帰れる技術的な話を入れる」ことを意識しました。その結果、LTのあとにブースまで足を運んでくださる方もいて、LTと展示がうまく噛み合ったと感じています。

まとめ

初めてのROSCon JP出展でしたが、ROSコミュニティの中でGMO AIRの取り組みを知ってもらい、多くのエンジニアと直接対話できたことは大きな収穫でした。実機を触ってもらいながらの技術的な議論もでき、業界内での横のつながりも生まれました。

GMO AIRは今後もヒューマノイドロボットのソフトウェア開発を通じて、社会実装(Physical AI)に取り組んでいきます。来年以降も、こうしたコミュニティの場に積極的に参加していく予定です。

出展に参加したGMOのメンバー

採用についてお知らせ

GMOインターネットグループ株式会社 グループ研究開発本部 AI研究開発室では,フィジカルAI・ロボティクスのリサーチエンジニアリサーチサイエンティストを募集しています。ヒューマノイドの全身制御やその他の要素技術,社会実装にご興味を持って頂ける方がいらっしゃいましたら、ぜひ募集職種一覧からご応募をお願いします。皆さんのご応募をお待ちしています。

著者

森下真成

2026年に中途としてGMOインターネットグループ株式会社に入社。現在はGMO AIRに参画し、AIxロボティクスの研究開発に従事。

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