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Unitree Roboticsはなぜ強いのか?Unitree Robotics製ロボット購入・2次開発するGMO AIRが解説。

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Unitree Roboticsはなぜ強いのか?Unitree Robotics製ロボット購入・2次開発するGMO AIRが解説。

最近、Xなどで「Unitree Robotics(ユニツリー)」という名前を目にする機会が増えた、という方は多いのではないでしょうか。中国・杭州発のこのロボットメーカーは、四足歩行ロボットと人型ロボット(ヒューマノイド)の両分野で、いま世界から大きな注目を集めています。

GMO AI & ロボティクス商事株式会社(以降、GMO AIR)は、このUnitree Robotics製ロボットを、人型ロボットを中心に国内最大級の規模で保有しています。日本最大級の研究開発拠点「GMOヒューマノイド・ラボ」に機体を集約し、フィジカルAIの社会実装に向けた研究開発と事業創出を進めています。さらに2026年6月19日には、Unitree RoboticsとGMO AIRが正式な代理店契約を締結し、日本国内での普及・導入支援をいっそう加速させていきます。

この記事では、まずUnitree Roboticsという企業の概要・歴史・現状を整理し、続いてGMO AIRが実際に運用している機体を現場目線で紹介します。最後に、GMO AIRとUnitree Roboticsの関係や今後の事業展開までをお伝えします。

1. Unitree Robotics(ユニツリー)とは

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Unitree Robotics(ユニツリー)は、中国・浙江省杭州市に本社を置く「杭州宇樹科技有限公司(Yushu Technology Co., Ltd.)」のロボットブランドです。英語表記は「Unitree Robotics」です。創業者は王興興(Wang Xingxing)氏で、設立は2016年8月です。

手がけているのは、四足歩行ロボット、人型ロボットの開発・製造・販売です。最大の強みは、四足歩行ロボットで築いた量産力を人型ロボットに持ち込み、「実際に買って使える価格」で世に出していることです。多くの人型ロボットがまだ一般販売に至らないなか、ここがUnitree Roboticsを際立たせています。

また、2025年時点で、出願した特許は200件以上にのぼり、うち180件以上がすでに登録されています[1]。四足歩行ロボットと人型ロボットの両分野で急速に存在感を高める、いま世界で最も注目されるロボットメーカーの一社です。

Unitree Robotics 会社概要

正式名称
杭州宇樹科技有限公司(Hangzhou Yushu Technology Co., Ltd.)
ブランド名
Unitree Robotics(ユニツリー・ロボティクス)
本社
中国・浙江省杭州市
創業
2016年8月
創業者・CEO
王興興(Wang Xingxing)氏
主な事業
四足歩行ロボット・人型ロボットの開発/製造/販売

2. なぜUnitree Roboticsはこれほど強いのか?

Unitree Roboticsの強さは、価格の安さだけでは説明しきれません。本質を、4つの観点から見ていきましょう。

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主要な駆動部品を自社でつくる「垂直統合」

Unitree Roboticsの大きな特徴は、ロボットの性能を左右するモーターなどの駆動部品を、サプライヤーからの調達に頼らず自社で開発・製造している点です[2]。多くのメーカーが主要部品を外部から調達するなか、Unitree Roboticsはこの中核部品を内製し、全身を電気で駆動します。中核部品を自分たちで握っているからこそ、性能と価格を一体で設計でき、改良のスピードも速くなります。これが「自社製造ならではの高性能」と価格競争力を両立させる土台になっています。

四足歩行で培った量産力

Unitree Roboticsは、高性能な四足歩行ロボットを世界で初めて一般向けに販売した企業の一つです[3]。四足歩行ロボットで積み上げた量産規模は、部品の内製・調達コストを押し下げ、そのまま低価格な人型ロボットの実現につながっています。

入手性・価格・情報量がそろい、研究開発の現場で広く使われている

Unitree Roboticsが選ばれる直接的な理由は、手の届く価格、入手のしやすさ、そして開発情報の多さと性能のバランスにあります。世界中の大学や研究機関がロボット研究にUnitree Robotics製(Go2・G1など)を採用し、関連するソフトウェアやサンプルが数多く公開・共有されています[4]。その結果として、いまや研究開発の現場で広く使われる定番の存在となり、知見とデータが世界中で循環するエコシステムが育っています。広く使われていること自体が、新たな利用者と情報を呼び込む、好循環が、他社が簡単には崩せない優位性につながっているのです。

マーケティング・広報に力を入れ、知名度を高めている

Unitree Roboticsは技術力だけでなく、マーケティングと広報にも積極的です。キレのあるダンスやダイナミックな動きを見せるパフォーマンス動画を数多く公開し、SNSやニュースで広く話題を集めてきました。中国の春節特番のような注目度の高い舞台にも登場し[5]、「人型ロボットがここまで動くのか」という驚きを世界へ届けています。こうした地道な知名度向上の取り組みが、製品の実力をしっかり市場に伝え、そのまま事業の追い風に変えているのです。

3. Unitree Roboticsの歴史

一台のロボット犬「XDog」から始まった

Unitree Roboticsの原点は、創業者・王興興氏が大学院在学中(2013〜2016年)に開発した四足歩行ロボット「XDog」にあります。王氏はドローン用のモーターを応用した電気駆動方式を採用し、低コストかつ高性能な歩行ロボットの先駆けとなりました。

この動画がインターネットで話題を呼び、投資家や購入希望者の関心を集めました。王氏はドローン大手に一時在籍したのち、2016年に独立してUnitree Roboticsを創業しました。

四足歩行ロボットで世界トップへ

創業後、Unitree Roboticsは四足歩行ロボットを次々に投入し、低価格と高い運動性能を武器に、世界トップクラスのシェアを確立しました[6]。中国の春節特番や大型イベントでのパフォーマンスも話題となり、一気に知名度を高めました。

人型ロボットへの参入と進化

四足歩行ロボットで培った技術を土台に、Unitree Roboticsは人型ロボットへと進出します。

  • 2023年:初のフルサイズの人型ロボット「H1」を発表し、小ロットでの出荷を始めました。
  • 2024年:小型の人型ロボット「G1」を発表・量産開始し、研究・開発用途で一気に普及しました。
  • 2025年:超軽量・低価格の「R1」(7月発表)と、新型四足歩行ロボット「A2」を発表しました。
  • 2025年10月:次世代フルサイズ機「H2」を発表しました。
  • 2026年:AIモデルのオープンソース公開など、エコシステムの拡大に向けた取り組みも始めています。

四足歩行ロボットで積み上げた量産ノウハウを、人型ロボットの開発初期から取り込みました。これにより、開発から納品までのスピードとコスト競争力を同時に実現しています。

4. 製品ラインナップ

Unitree Roboticsのラインナップは、「人型ロボット」と「四足歩行ロボット」の二本柱です。現行モデルの特徴を整理します。

人型ロボット

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▲ フルサイズのハイエンド機「Unitree H2」(ダンスのデモンストレーション)

モデル
身長/体重
発表年
特徴
G1
約130cm/約35kg
2024年
小学生ほどの小型サイズで扱いやすく、折りたたみも可能。最も普及している主力機
R1
約121cm/約29kg
2025年
軽量で、側転やボクシングのような高い運動性能を持つ。教育・研究向けの最廉価級モデル
H2
約180cm/約70kg
2025年
フルサイズのハイエンド機。パワフルかつダイナミックな動作が可能

※ 上表は現行の主要モデルのみを掲載しています。初代「H1」やその改良版「H1-2」は、フルサイズ機の先行モデルにあたります。

四足歩行ロボット

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▲ 産業向けの高性能・高耐久モデル「Unitree B2」

モデル
発表年
特徴
Go2
2023年
低価格ながら開発の自由度が高く、最も普及している小型四足歩行ロボット
B2
2023年
産業向けの高性能・高耐久モデル。重い荷物や、屋外・不整地での運用に対応
A2
2025年
人が乗れる積載可能量を誇る万能機種
As2
2025年
軽量と性能を両立する最新機種

5. GMO AIRが運用するUnitree Robotics製ロボットと、現場目線のレビュー

GMO AIRは、Unitree Robotics製ロボットを国内最大級の規模で保有し、日々の研究開発・実証・事業に活用しています。人型ロボットのG1・R1、そして四足歩行ロボットのGo2と、複数のモデルをそろえているのが特徴です。

モデル
主な用途
G1
研究開発の標準機体、実証実験、ダンスなどのパフォーマンス、ロボット人材派遣
R1
ダンスなどのパフォーマンス、ロボット人材派遣、会社説明プレゼン
Go2
移動・センシング検証、屋内外の自律移動研究、展示・イベントでの実演

複数のモデルをまとめて運用しているからこそ、機体ごとの特性を比べながら検証できます。ここがGMO AIRの強みです。実際に動かしている現場の目線で、各機体を紹介します。

Unitree G1 ── 主力として最も活躍する万能機

GMO AIRで最も多く運用し、最も稼働しているのがG1です。グループ内では「ひとみん」の愛称で親しまれ、研究開発拠点の案内役も務めています。身長130cm・約35kgと小柄なので、室内の実験でも安全に扱え、折りたたんで現場に持ち出すこともできます。プログラムを組み込んで思いどおりに動かせる拡張性の高さも魅力です。実際にGMO AIRでは、ご来社いただいたお客様に対して、G1が会社案内を行う役割も担っています。さらにGMO AIRでは、GMO陸上部の選手の走行データをロボットに学習させる「GMOインターネットグループ陸上部 - GMOロボッツ」をはじめ、研究開発から実証実験、イベントでの実演まで、さまざまな場面でG1を活用しています。研究にも現場にも使える万能機として活躍しています。

Unitree R1 ── 超軽量・最廉価級の最新モデル

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R1は約29kgと圧倒的に軽く、価格も最廉価級ながら、側転やボクシングのような高い運動性能を備えた最新モデルです。GMO AIRには最新機体として導入されたばかりで、その軽さと扱いやすさを活かし、今後さまざまな現場での活用を広げていく予定です。

Unitree Go2 ── 移動とセンシングを学ぶ四足歩行ロボット

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活用しているのは人型ロボットだけではありません。四足歩行ロボットのGo2は、段差の乗り越えや登坂など多彩な動きに対応し、不整地でも安定して動きます。高精度なセンサーで周囲を捉え、地形の把握や障害物の回避といったアルゴリズムの検証に最適です。低価格で開発の自由度も高く、ロボティクスの基礎研究やデモを足元から支えています。

GMO AIRのエンジニアの声

「Unitree Roboticsのいちばんの魅力は、SDKとドキュメントの両方がしっかり揃っていて、開発がとても進めやすいことです。さらに、世界中の企業や研究機関で広く使われているので、先に取り組んだ人たちの研究成果やサンプルがそのまま参考になります。それを自分たちでも一度動かしてみて、そこから発展させていけるので、これが開発を進めるうえで本当に大きいと感じています。研究者のコミュニティもかなり成熟していて、必要な情報が手に入りやすいのもありがたいですね。」

6. GMO AIRとUnitree Roboticsの関係、そして今後の事業展開

2026年6月19日、GMO AIRがUnitree Roboticsと正式に代理店契約を締結

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GMO AIRは、2026年6月19日にUnitree Roboticsと正式な代理店契約を締結します。これにより、Unitree Robotics製ロボットの調達・導入から、開発・運用・サポートまでをワンストップで支援できる体制が整い、日本市場での普及を本格的に後押ししていきます。

プレスリリースはこちら:https://ai-robotics.gmo/news/article/gmo-unitree/

GMO AIRが目指すのは、デモで終わらせないことです。インフラ・AI・セキュリティを統合したグループの強みを活かし、「人手不足をはじめとする社会課題を解決する、現場で使われる技術」として、ロボットの普及を進めていきます。

最後に

Unitree Roboticsは、四足歩行ロボットから人型ロボットへと領域を広げ、「高性能・低価格・実際に買える」という独自のポジションで世界トップに立ったメーカーです。そしてGMO AIRは、そのUnitree Robotics製ロボットを国内最大級の規模で保有し、研究開発拠点「GMOヒューマノイド・ラボ」を起点に、フィジカルAIの社会実装を本気で進めています。2026年6月19日の代理店契約締結で、その取り組みはさらに加速します。

世界的メーカー「Unitree Robotics」を、日本で最も実機ベースに活用し、事業として展開していく企業の一つ──それがGMO AIRです。人型ロボットや四足歩行ロボットの導入・活用、ロボット人材派遣、フィジカルAI領域での共創にご関心のある方は、ぜひGMOヒューマノイド・ラボの取り組みにご注目ください。

お問い合わせ

出典

[1] Unitree Robotics 公式サイト「About us(Unitree’s story)」(特許の出願200件以上・登録180件以上は同社の公式記載値)

[2] Unitree Robotics 公式サイト「About us(Unitree’s story)」(モーター・減速機・コントローラー・LiDARなどのコア部品を自社開発している旨を記載)

[3] Unitree Robotics 公式サイト「About us(Unitree’s story)」IEEE Spectrum「This Robotics Startup Wants to Be the Boston Dynamics of China」(高性能四足歩行ロボットを一般向けに販売した先駆け)

[4] Unitree Robotics 公式GitHub Organization(Go2・G1向けSDKや強化学習サンプルなどをオープンソースで公開)

[5] South China Morning Post「Dancing kings: Unitree humanoid robots… delight Spring Gala show」ITmedia NEWS「中国の人型ロボ、片足での連続宙返りやブレイクダンスを披露」(2025年CCTV春節特番への登場・パフォーマンス動画の話題)

[6] SemiAnalysis「Quadruped State of The Market — Unitree, Boston Dynamics, ANYbotics, DEEP Robotics」(四足歩行ロボットで販売台数ベース世界約7割のシェアとの独立分析)

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